一度は絶滅した鳥
今年の少年の船の目的地「鳥島」といえば、アホウドリが有名ですが、過去に私達人間の前から姿を消した事があるのは知っていましたか?
約100年前までは世界に500万羽はいたとされるアホウドリ。その大きくて上質な羽毛を求めて乱獲され、多く島々でアホウドリは取り尽くされました。
当時は高値で取引され、日本の重要な輸出産業にもなっていたと言われています。
絶滅の危機に瀕した事で1933年に最後の繁殖地とされた鳥島が禁猟区に指定されました。辛うじて数十羽のアホウドリが生き残りましたが、その鳥島も1939年の噴火により壊滅してしまいました。1949年に行った調査では「おそらく絶滅した」と発表されました。
しかし1951年にその鳥島で生き残りが発見され、長年の涙ぐましい保護活動により、現在では5000羽近くにまで回復する事ができたのです。
そんな不死鳥の如く蘇ったアホウドリ。今度こそ私達は欲に負けず、大事に守っていかなければなりませんね。
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