何故鳥島は日本の領土なのか?
日本最南端の島といえば、沖ノ鳥島。最東端の島と言えば南鳥島。そして今回2019はままつ少年の船の目的地は鳥島。
本土から遠く離れた絶海の孤島は、その名の通り、いずれもアホウドリを始めとする鳥の王国でした。
日本の領土面積は約38万㎢で世界第61位ですが、排他的経済水域(EEZ)と領海を含むとなんと、450万㎢にもなり、世界第6位の面積を誇ります。
これに大きく貢献しているのが、本州から各々東と南に約1800㎞離れている南鳥島と沖ノ鳥島ですが、こんなにも離れているのに何故ニッポンなのか、疑問に感じたりしませんでしたか?
沖ノ鳥島に関しては沖縄とグアムの中間地点にあるんですよ?
やっぱり最初に発見されたからでしょうか?
ところが最初の発見者は日本人ではないそうです。沖ノ鳥島も南鳥島も、最初に発見したのは1543年(天文12年)のスペイン船だと言われています。
南鳥島においては1889年、初めて発見したと勘違いしたアメリカがヤシ油と鳥糞採取のため、領土に入れようとしています。
アメリカの国務省が公式の手続きを怠り、13年間も放置していなければ、今頃南鳥島はアメリカ領になっていたかもしれません。
それでも日本の領土になったのは、先人達が高級婦人帽の原料になるアホウドリの羽根と、化学肥料に欠かせない窒素・リンが凝縮された鳥糞の化石を求め、海のゴールドラッシュとも言うべきバードラッシュ(南洋方面の資源探索)に乗り出したからなのです。
南鳥島に関しては1896年、東京禽獣会社の水谷新八氏の帆船が暴風雨でたまたま漂着・発見した所から始まります。
小笠原諸島から移住させて水谷村を作り、巨万の富を得る経済活動を展開したからこそ、日本の統治下にある事をアメリカに証明する事ができ、日本の領土として確立されたのです。
南鳥島は低地ゆえに高潮の被害が著しく、資源枯渇と相成って事業は撤退、今現在、水谷村は消失しています。
南鳥島の歴史はどことなく、私達が向かう伊豆諸島の鳥島と似ているところがありますね。
日本が世界有数の海洋国家であるのは、幾多の先人達が命の危険を顧みず大海原に繰り出すくらい、アホウドリが魅力的だったからでもあるのですね。
以上、スタッフのミドリでした(*^_^*)
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