アホウドリはいつ海を渡るの?
アホウドリは夏はベーリング海やアラスカ方面にいますが、秋から冬にかけては子育てのために鳥島にやってきます。
10~11月に一つだけ卵を産み、夫婦が10~25日ごとに替わりばんこで2か月間卵を温めます。
餌は魚介類や軟体動物を捕食していますが、生まれた雛にも同じようにイカやオキアミ、魚などを口移しで与えます。
アホウドリは子供をとても大事に育てるので、雛を残して親鳥が旅立つ4月下旬には、雛鳥は5㎏程度ある親鳥よりも重くなっています。
その後雛は数週間の絶食で痩せてから、巣立ちして海へ飛び出すのです。
ここまでの説明を聞いて「あれ?」って思った方はたくさんいると思います。
そうなんです。私達「2019はままつ少年の船」が訪れる頃には、アホウドリはいないのです。
でもこれは逆にチャンスだと思って下さい。
アホウドリがいる時期のクルーズ船はありますが、いない時期のクルーズ船は非常に珍しいです。
真夏の鳥島を間近でゆっくり拝める機会は、もしかしたらこの「2019はままつ少年の船」しか存在しないのかもしれないのです。
鳥島にも季節はあります。だから鳥島に着いたら、どうかその景色を目に焼き付けて下さい。五感をフルに使って鳥島の風土を感じ取って下さい。
テレビでも紹介されない、鳥島のもう一つの姿がそこにありますから!
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