2019年07月10日
ジョン万次郎について 中編
こんにちは、スタッフのミドリです(^^)
今日は鳥島一の有名人、ジョン万次郎の生涯、今回は後編です。
前編では脱出困難な鳥島で、アメリカの捕鯨船に救って貰う所までお話しましたね。
鳥島ではま10年20年も助けが来ずに、極貧の無人島生活を送る人や、その前に力尽きた人もたくさんいたので、一年足らずで脱出できた万次郎は幸運中の幸運です。
しかし当時の日本は鎖国中で、アメリカ籍の船が近付く事は困難でした。
それでもジョン・ハウランド号のホイットフィールド船長は何とか彼らを帰国させようと考え、まずはハワイのホノルルに降ろす事にしました。
しかし万次郎だけは船に残り、船に乗っている間だけでも歴然たる文明の差を見せつけられた船長達の母国、アメリカへ行く決意を固めたのです。
ジョン万次郎という呼び名は、この頃船員から名付けられたニックネーム「ジョン・マン」に因んでいます。
もちろんジョンはジョン・ハウランド号のジョンからきています。船長や船員がいかに万次郎を気に入っていたかが分かりますね。
こうして万次郎は日本人として初めてアメリカへ渡る事になりましたが、ホイットフィールド船長が養子として手厚く保護してくれ、学校にも通わせてくれました。
マサチューセッツ州フェアヘイヴンにあるバートレット・アカデミーでの万次郎は、非常に勤勉で礼儀正しかったといいます。
言葉の壁を諸共せず、たった2年半で英語はもちろんの事、測量術、航海術、数学、造船術等をトップクラスの成績で修め、卒業してしまったのです。
正真正銘の一等航海士として改めて捕鯨船に乗船した万次郎は、果てしなく続く大海原を掻き分ける中で、世界の広さと日本の小ささを改めて痛感しました。同時に日本の鎖国の限界を悟ったのでした。
数年後、万次郎は日本に帰るために自分の船を買う事にしました。当時のアメリカはゴールドラッシュ。カリフォルニアで砂金を採掘して資金調達し、ハワイにいる漂流仲間と共に帰国の途についたのでした。

参考までに、帰国するために用意したホエールボート(鯨に接近して銛を撃ち込むために乗る小舟)は「アドベンチャー号」と呼ばれています。
アドベンチャー(adventure)は、英語で冒険を意味します。
今年の少年の船ではどんな大冒険が待ち受けているのでしょうね(^^)楽しみにしていて下さい♪
ジョン万次郎の冒険は舞台をいよいよ日本に移し、歴史に名を残す偉業を成し遂げていきます。続きはまた今度お話ししますね。
今日は鳥島一の有名人、ジョン万次郎の生涯、今回は後編です。
前編では脱出困難な鳥島で、アメリカの捕鯨船に救って貰う所までお話しましたね。
鳥島ではま10年20年も助けが来ずに、極貧の無人島生活を送る人や、その前に力尽きた人もたくさんいたので、一年足らずで脱出できた万次郎は幸運中の幸運です。
しかし当時の日本は鎖国中で、アメリカ籍の船が近付く事は困難でした。
それでもジョン・ハウランド号のホイットフィールド船長は何とか彼らを帰国させようと考え、まずはハワイのホノルルに降ろす事にしました。
しかし万次郎だけは船に残り、船に乗っている間だけでも歴然たる文明の差を見せつけられた船長達の母国、アメリカへ行く決意を固めたのです。
ジョン万次郎という呼び名は、この頃船員から名付けられたニックネーム「ジョン・マン」に因んでいます。
もちろんジョンはジョン・ハウランド号のジョンからきています。船長や船員がいかに万次郎を気に入っていたかが分かりますね。
こうして万次郎は日本人として初めてアメリカへ渡る事になりましたが、ホイットフィールド船長が養子として手厚く保護してくれ、学校にも通わせてくれました。
マサチューセッツ州フェアヘイヴンにあるバートレット・アカデミーでの万次郎は、非常に勤勉で礼儀正しかったといいます。
言葉の壁を諸共せず、たった2年半で英語はもちろんの事、測量術、航海術、数学、造船術等をトップクラスの成績で修め、卒業してしまったのです。
正真正銘の一等航海士として改めて捕鯨船に乗船した万次郎は、果てしなく続く大海原を掻き分ける中で、世界の広さと日本の小ささを改めて痛感しました。同時に日本の鎖国の限界を悟ったのでした。
数年後、万次郎は日本に帰るために自分の船を買う事にしました。当時のアメリカはゴールドラッシュ。カリフォルニアで砂金を採掘して資金調達し、ハワイにいる漂流仲間と共に帰国の途についたのでした。

参考までに、帰国するために用意したホエールボート(鯨に接近して銛を撃ち込むために乗る小舟)は「アドベンチャー号」と呼ばれています。
アドベンチャー(adventure)は、英語で冒険を意味します。
今年の少年の船ではどんな大冒険が待ち受けているのでしょうね(^^)楽しみにしていて下さい♪
ジョン万次郎の冒険は舞台をいよいよ日本に移し、歴史に名を残す偉業を成し遂げていきます。続きはまた今度お話ししますね。
Posted by はままつ少年の船 実行委員会 at 04:34│Comments(0)
│2019コラム